2013年4月25日木曜日
サルコペニア改善のための方略の勉強
サルコペニアの改善には、栄養補充と運動を組み合わせて行なう
栄養補充はロイシン高配合のアミノ酸を補充、運動はレジスタンス運動を行なう
・レジスタンス運動によって筋肉量や筋力の増大効果は確認されている
・炭水化物を中心とする栄養補充によって、筋肉量や体力向上は期待できない
・ロイシン高配合のアミノ酸補充は高齢者の筋肉量の増大に有効である
・アミノ酸補充だけではサルコペニア高齢者の体力改善に不十分である
サルコペニア予防のための包括的介入 :日老医誌 2012;49:206-209
・高齢者の筋力増加に効果的な介入
強度:最大挙上重量(IRM)の50%以上(中強度から高強度)
セット数・挙上回数:1~3セット・8~12回/セット
頻度:週2~3回
期間:3ヶ月以上
サルコペニアに対する治療の可能性:運動介入効果に関するシステマティックレビュー:日老医誌 2011;48:51-54
---------------------------------------------
サルコペニアを改善させるためには、栄養と運動の同時介入が必要になり、栄養補充だけでは、改善が困難だということです。
また、運動機能訓練にはレジスタンス運動が効果的になります。
次回以降、嚥下筋群のサルコペニアの評価やその訓練を調べてみたいと思います。
あわせて読みたい記事
口腔ケア・口腔機能訓練の効果について
嚥下体操は本当に効果があるのか?
反復唾液嚥下テスト RSSTの方法と誤嚥の有無について
特定高齢者や要支援高齢者に対する日常的な口腔機能訓練の効果
サルコペニアと嚥下・栄養についての基礎的な勉強
サルコペニアの評価についての勉強